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(CAPSULE)という意思表示

『Relax In The City/Pick Me Up』に収録されているのは3曲。
全ての曲の作詞・作曲は「中田ヤスタカ(CAPSULE)」とクレジットされています。

あれ?
PerfumeのCDではずっと「中田ヤスタカ」という表記だったはずですよね?


ystkcpsl.jpg
※クリックで拡大します




最初は違和感を感じました。
中田さんが、中から外へ出てしまったような”よそよそしさ”を感じたんです。
いっそ「外田ヤスタカ」にしてしまえばいいのにと思ったほどですなんちって( ̄∀ ̄)
いや・・・
でも、その意味をあれこれ考えているうちに、彼の意思が見えてきたような気がするのです。


中田さんのクレジットには次の種類があります。
・中田ヤスタカ
・中田ヤスタカ(capsule or CAPSULE)
・Yasutaka Nakata
・Yasutaka Nakata(capsule)

「中田ヤスタカ(CAPSULE)」と、(CAPSULE)が付いているのが基本です。
これは「あのCAPSULEの中田ヤスタカですよ~!(`▽´)ノ」という意味です。
ボクがテクノ番長だけど文句ある?ってなもんです(笑)
CAPSULEのCDではそんなことを伝える必要がないから「中田ヤスタカ」だけでいいわけです。

ところが、PerfumeのCDでも長期にわたって「中田ヤスタカ」と表記されてきました。
これは、中田さんにとってPerfumeへの関わり方は、CAPSULEに近かったということだと考えています。
capsuleのCDデビューが2001年、中田さんがPerfumeのプロデュースを始めたのが2003年。
中田さんは、ある部分においてはPerfumeとともに成長してきたとも言えるわけですし。

そもそも、中田さんにとってCAPSULEはどのような存在なのでしょうか?
これは、日経ビジネス Changemakers of the year 2012「クリエーター部門」受賞インタビューで、本人がこう言っています。

「人から依頼されてつくるのではなく、自分のアイデアを提案し、実行する場」

中田さんにとって、Perfumeもこのような場所だったのだと思います。
Perfumeというアイコンを使って、アイドルやポップスという世界に、自分のアイデアを提案し、実行する場。
だから「中田ヤスタカ」と表記してきた。

でも、『Perfume』のイメージや路線が多くのファンに支持され、大きくなるにつれて自由度が下がってきました。
元々は彼の実験によって大きく動き出したPerfumeが、今ではそれを完全に取り込んで自らの足で歩いているのです。
それは、中田さんの挑戦の一つの到達点であると同時に、彼のPerfumeに対する立ち位置の修正を余儀なくされたのだと思います。
PerfumeはもうCAPSULEと同じような場所ではない。
対等に対峙するべき立派なアーティストなのだと。

中田ヤスタカ(CAPSULE)。

彼はこの表記によって、Perfumeに敬意を表しているように思えるのです。
そして・・・

中田さん、やらかす気じゃないでしょうか(笑)
居直って、少し距離を置いた上で、新たな挑戦を暗示しているようにも思えます。

Perfumeのライヴで『中田スペシャル』が始まる時に「中田ヤスタカ(CAPSULE)」と表記されますよね?
あれですよあれ(≧∇≦)ノ



妄想にしてもちょっと大げさですかね(笑)




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コメント

こんにちは。いつも楽しく読ませて頂いています。

憶測でしかありませんが、私はマネジメントのかかわり方で変わったのではないかと思っています。つまり「中田ヤスタカ」名義のときは彼が個人として制作に携わるのに対し、「中田ヤスタカ(CAPSULE)」の場合には彼が所属する事務所(ASOBISYSTEM)との契約になっているのではないかと。

あくまで憶測ですよ。
>G3さん
コメントありがとうございます^^

>「中田ヤスタカ」名義のときは彼が個人として制作に携わるのに対し、「中田ヤスタカ(CAPSULE)」の場合には彼が所属する事務所(ASOBISYSTEM)との契約になっているのではないかと。

調べてみないと判りませんが、それはあるかもしれませんね~
だとすると、今回は契約形態が変わったということになりますが、その場合の理由も気になります。

僕の記事も(いつものことながら)妄想ですので、憶測のコメントも大歓迎です(笑)
すみません、お言葉に甘えて、私なりの妄想を書くとすると...

一時、ヤスタカの事務所とAmuseの事務所の不仲がうわさされた時期がありました。
実際、ヤスタカの事務所のきゃりーとPerfumeは、本人たちの意思とは関係なく、一緒にテレビに映るのを避けていたようです。
普通、そのような状況下では他の作曲家に鞍替えするというのがビジネスの世界では常識だと思います。
ましてやPerfumeは事務所での位置づけはアイドルであり、作曲家が誰であろうと、本来はどうでも良いはず...

でも、そうならなかったのは、やはりPerfume達(あえて「達」と呼びます)がヤスタカに曲を作ってもらうことを懇願したからではないでしょうか?
そしてヤスタカも事務所の事情はどうであれ、ヤスタカ個人としてそれに応えたいと願った結果が「中田ヤスタカ」というクレジットではないかと。

時は経ち、当人達の努力でようやく事務所同士も雪解けした今、中田ヤスタカ(CAPSULE)と堂々と名乗れるようになったのではないか。
と、憶測します。

あ、きもかったですね。(以上、妄想終了)

ぜひ、透明人間についての猫さんの見解を教えてください。
>G3さん
コメントありがとうございます^^

>ヤスタカ個人としてそれに応えたいと願った結果が「中田ヤスタカ」というクレジットではないかと。

ここ、大いに共感します。
大人の事情はあるでしょうけど、結局はこういうところにこだわりを見せるのが中田さんらしいと思うのですが。

G3さん、事情ツウですね~!
中田ヤスタカ(CAPSULE)表記になった理由については、今後の展開を見て、さらに妄想を膨らませようじゃありませんか(笑)

>ぜひ、透明人間についての猫さんの見解を教えてください。

見解と言うほどしっかりしたものは僕には書けませ~ん(>_<)
でも、そのうち何か書こうとは思っています(^^)/
そんな事情が、。、、、
>あさん
コメントありがとうございます^^

>そんな事情が、。、、、

ええと・・・
これは僕の記事に対してでしょうか?
それともG3さんのコメントに対してでしょうか?

僕は妄想家なのでご注意くださいね(笑)

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