HOME>Perfume

ビジネスモデル

本エントリーは、「ライヴをPerfumeの活動のコアにできるのか?」というテーマについて、ngo900jpさんのblogでやり取りした内容を整理したものです。きっかけになったngo900jpさんのエントリーを(またしても勝手に)ご紹介します。
 ngo900jpさんのエントリー
  ⇒ライブをどう位置づけるか 
  ⇒いかにしてアーティストと作品を届けるか その1 
  ⇒いかにしてアーティストと作品を届けるか その2 

***********************************************************

Perfumeの3人は、順当にいけば来年の春に大学を卒業し、『Perfume』に専念する事になる。
ぜひとも、内容的にも収益性にも安定した活動が続けられる環境を作り上げて欲しいものだ。
それが息の長いアーティストとなる条件だからだ。
しかし環境は決して甘く無い。


2009年のCD生産金額はたったの2460億円(ピークは1998年の5879億円)。
有料音楽配信サービスへの移行があるとは言え、双方の合計でも3370億円(2009年)。
もう、音楽を売るだけでは利益体質を維持できない。


それは次のことからも裏づけされる。
この10年間のあがきの中で、明るいニュースは、音楽ビデオの市場拡大とフェスの盛り上がり。
いずれも、音楽+αという複合的な価値を訴求しているのが理由だと考えられる。


そう考えると、複合的な価値が強みであるPerfumeが成功したのも納得できる。
したがって、その強みを十分に活かせる”ライヴ”を活動のコアに置くのがやはり最善だと思う。
ライヴはまた、彼女たちのモティベーションアップや、マーケットとの温度差を無くすためにも重要な位置を占めている。


ここで課題になるのは、ライヴを中心とした利益構造の構築だ。


かつては、ライヴはプロモーションの一環だった。
TV出演、タイアップ、フェスなどと同様、ライヴ自体で大きな利益を挙げなくても、CDが売れればそれでよかった。
しかしこれからはライヴ自体の収益性を高めなければならない。
ライヴの収益性を高めるということは、Perfume自身の要望、そしてファンの要望との間に乖離が生じるのが心配だ。
ライヴで安定した利益を挙げるためには次のような事が必要になる。
 ①入場料のアップ
 ②大きな箱で連日の興行
 ③移動を減らす(=興行会場の削減)
 ④関連商品の拡販  など


この①~③は、多くのファンが求めるところではない上に、新規ファン獲得の障壁にもなる。
低価格で、いい音で、近くで観れ、見れる機会が多い。
それが、Perfumeの複合的な強みを活かし、かつ顧客も満足する内容だと思う。
それでいて安定した収益を挙げるビジネスモデルを構築しなければならない。



例えば・・・
<コアなライヴ>
1.キャパ2000人規模の箱と定期興行契約をする。東京と大阪に1箇所ずつ(箱A)。
2.その他にキャパ500人規模のライヴハウスとも定期契約をする。全国20箇所ほど(箱B)。
3.箱Aでのライヴは3日連続、東京と大阪で月替わりに興行。6ヶ月/年開催。
4.箱Aで連続3日のライヴのうち1回(毎月1回)は箱Bで中継ライヴを開催。


※箱Bの中継ライヴ
・Perfumeのライヴ中継+最新の映像音響技術+新進気鋭のクリエイターによる新しい
  芸術発信基地とする。
・Perfumeのパフィーマンスを最高の音質と、映像処理で楽しむ。
・映像・音響関連の大手メーカーとタイアップし、最先端の映像音響機材と技術を使用できる。
・タイアップメーカーは広告宣伝、MR、試作機のモニター、技術力のアピール、技術者育成、
  クリエイター育成による企業価値向上のメリットがある。


<その他ライヴ> 
1.年に1回のライヴツァーを実施(動員数20万人)。
2.フェスは積極的に参加(ただしこれは招聘が前提)。
3.海外のフェスへも参加する。
4.FC向けイベントは年に1度開催。


これならば、コスト軽減に伴って入場料を軽減しながら、理想的なライヴ環境を提供できる。
また、楽しみ方によって選択肢もあり、話題性もある上に、業界への貢献度も高い。
さらにライヴだけで入場料6000円×総動員数30万人=18億円が見込め、しかも利益率が高い。
音楽ソフト、配信サービス、グッズなども合わせると総売上40億円規模が狙える。



Perfumeもここまでセールスサイズが拡大すると、ロスの少ない活動が求められる。
わずかな見込み違いが、金額的には大きなロスを生むからだ。
今でも5%のロスが1億円の売上のブレに繋がる。


ライヴを中心としながら、安定的な収益を挙げる活動。
どんなモデルを仕掛けてくるのか。
大学卒業後のTeam Perfumeの動きが楽しみだ。



(データ) 参考:日本レコード協会 
1.CDの生産金額
  1998年:5879億円(ピーク時)
  2009年:2460億円(ピーク時対比42%)


2.音楽ビデオの生産金額
  2002年:377億円(統計開始時)
  2009年:668億円(2002年対比177%)


3.有料音楽配信売上金額
  2005年:343億円(統計開始時)
  2009年:910億円(2005年対比265%)※


※ただし、2005年以来前年対比156%、141%、120%と2桁続伸ながらもアップ率は、
   年々下降し、2009年/2008年はついに101%に留まったことから平衡した可能性もある。



関連記事

この記事のトラックバックURL

http://electrocat.blog113.fc2.com/tb.php/103-3d3c9576

いかにしてアーティストと作品を届けるか その2
アーティストが生み出す作品はアーティストの一部と見なされることが通常であり、作品とともにアーティストのイメージもアーティスト活動に...

コメント

No title
アーティスト(TeamPerfume)には何もしない時期も必要だと思います。
他でいろいろと活動したものをPerfumeにフィードバックさせる、みたいな。

大学卒業したら海外に出かけていろんなライブやミュージカルなど見るといいと思ってます。
>ひーさん
コメントありがとうございます^^

>アーティスト(TeamPerfume)には何もしない時期も必要だと思います。

まったく同感です。
今年の年初の休暇が3人に大切なものを再認識させましたし、Perfumeを客観的に見る事ができるようになったようで、彼女達も休みの大切さがよくわかったようですね^^

たくさん仕事をして、休みもしっかり取る。
そういう大人のメリハリを期待しますし、恐らくそうなるんじゃないかと、何となくそう思っています^^
No title
私めのエントリーを、データを挙げて補足しながら、いつもながらのロジカルな形でおまとめいただき、ありがとうございます。

大学を卒業するとPerfumeに専念できる状況になるので、どのような影響を及ぼすか楽しみです。

明日は出勤なので、どうやってお昼休みにウキウキ・ウォッチングするかが問題です。
>ngo900jpさん
コメントありがとうございます^^

エントリーを勝手に掲載してしまいまして申し訳ありません。「・・・届けるか」のシリーズはライヴに限定した内容ではありませんが、その前のエントリーの流れから、ngo900jpさんが、ライヴに解決策を見出そうとする気持ちが伝わってきましたので、ご紹介させていただきました。
ngo900jpさんのエントリーにコメントしているうちに、僕の頭も整理されてきましたので感謝しております。

それにしても、ファン同士というのは、同じようなタイミングで同じようなテーマについて考えてる事が多くて笑ってしまいます^^
perfuに限らず他アーティストにも応用可能
v-253色付きの文字  大きめ映画館で、丸一日「perfumeデー」・・・朝からライブdvdやpvが大画面*大音量で! (買いそびれた雑誌やグッズも並ぶ)
望むのは夕方~☆ミニライヴ!6曲?ほど+トーク&ファン交流(@)など。  (その後上映会に戻る)

¥¥不景気なので値段設定に格差反映¥¥
@交流(握手権とか)付き10000円
前列5000円~最後列4000円
>彩香さん
はじめまして!コメントありがとうございます^^

いいですね~^^そういえばこういうお祭りってないですね。

・・・そうか!
ファンからパフュにオファーする企画は新しいかも。
いま頭の中で激しく妄想が繰り広げられています^^

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

 

Template Designed by めもらんだむ RSS
special thanks: Sky Ruins DW99 : aqua_3cpl Customized Version】