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「カーズ」の衝撃

まもなく『カーズ2』が公開されますね。
実は一作目の『カーズ』をまだ観ていなかったのですが、中国へ向かう機内で観ることができました。
上海で記事を書いていたことを思い出しましたのでアップします。

***


中国行きの機内で「カーズ」を観ました。

cars1.jpg


正直、カルチャーショックでした。
もっと早くに観ればよかったと後悔しきりです。
でも、CGに対する固定概念がそれを邪魔をしていたんです。

手描きアニメーションの中にCGが使われ始めた頃、CGは無感情な寂しさを放っていました。
CG独特の”嘘っぽさ”が、夢の世界を破壊している…
僕にはそう感じました。

その後CGは、実写映画の世界では無くてはならない技術として発展していきましたが、セルアニメーションの世界では
手描きの描写力が伝わらない事が致命的だと、僕なりに一線を引いてしまったのです。

優れた手描きアニメーションは、優れた描画力が命だと思うのです。
ウォルト・ディズニーはとても絵が上手い人だったのだと。

僕が好きな宮崎駿さんにしても同様です。
宮崎さんはとにかく絵が上手い!
一枚の静止画だけでも今にも動き出しそうです。
分担作業のアニメ制作にあっても、彼の豊かな描画力が膨大な動画の一枚一枚に行きわたり命を吹き込んでいるのを感じます。

感動、感情、愛情、友情、調和…
そういった目に見えないものを表現するのは難しいことだと思います。
それを可能にし、観る者の心を揺さぶるまでに増幅できるのは、絵の上手さあってこそだと思うのです。

ところが、フルCGである「カーズ」を観て僕は激しく心を揺さぶられました。
熱いものが込み上げてきて、またしても機内で号泣です。

CGならではの鮮明で美しい描写、滑らかでスピード感のある動き、それらが生み出す迫力とメリハリ!
その豊かな表現力によって、とても繊細な心の動きまでを表現しています。
かつての”無感情”な違和感など微塵もありません!

そこには、手描きとかCGとかを超えた、表現者の情熱がありました。

一時はディズニーを解雇され不遇な時代を過ごしながらも、CGによる表現に情熱を持ち続けたラセター監督。
彼の熱い挑戦者スピリッツに敬服します。

ワ-ルドプレミアでは、Perfumeに会えたことをハイテンションで喜ぶ姿が印象的でした。
ポリリズムが、そしてPerfumeの曲が好きだと何度も言っていましたが…
あのハイテンションは、単に曲が好きだというレベルじゃないですよね。

異国のキュートな女の子たちが、まさに監督が大切にしてきたものを表現している…
後から観たというたくさんのPerfumeの映像の中に、同じ表現者としての共感を得たのではないでしょうか。


というわけで、機内で僕の近くにいた皆さん、ごみんなさいm(_ _)m
息を殺しても漏れてしまうキモイ嗚咽は、どうにも止まりませんでした。

前回は「塔の上のラプンツェル」で機内号泣。
今回は「カーズ」で機内号泣。


ん?


ラプンツェルもラセター監督が関わってるじゃないですか( ̄□ ̄;)!!


って、えー!?


ラセター監督は宮崎アニメの大ファンで、宮崎駿さんとも友達なんですか(◎-◎;)


なんだか、みんな繋がっていくんですね(^^)/



cars12.jpg




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「カーズ」個人的なツボ ※ネタバレ

クライマックスで、マックィーンがドック(不遇なかつての英雄)のアドバイスを素直に受け入れて走り出すシーン。
ここでマックィーンにセリフが無いんです。
マックィーンが大切なものに本当に気づいた瞬間ですね。
何も言わずに淡々とアドバイスに従うことで、信頼関係を浮き彫りにしています。
この「無言」のメッセージに、僕は完全にやられました。

そして、マックィーンはレースの優勝よりも大切なものを守り…
ドックの心の呪縛をも解き放つ大団円を迎えます。

心が熱くなりました!!
ラセター監督ありがとう!



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コメント

スゴい技術ですよね
躍動感があって表情も豊かで、ホントに生きているみたいで感情移入します。
ほんと昔の2Dのアニメを3DCGにした感じがします。
個人的には本編も好きですがメイキングとかスゴく見てみたいです。

アメリカのアニメというと主にディズニー関係かトムとジェリーくらいしかなじみが無いんですけど、今見ると表情や動きがすごいですね。
ニヤッと笑うと口だけが動くんじゃなくてほっぺたも上に持ち上がる。
筋肉の動きを感じる表情と骨格を感じる動きといいますか。
日本のアニメとはまた違う印象があります。

NHKで見たんだったかな、お二人は古くからの親友らしいですね。
確かトイストーリー3ではトトロのぬいぐるみが登場してるシーンがあるって何かで見ましたよ。ホント仲いいんですね。
ラセター監督にも不遇な時代があったんですね。
だからこそPerfumeの情報を調べた結果どこか重なる所があり大好きになったのかも(違うかも(笑))

Carsとかを見てストーリー以外にも色んなものを感じ取り抑えきれずに嗚咽するぐらい泣いてしまう繊細な方が、よく精神的(多分)にも肉体的にもハードな仕事こなされてるな~といつも不思議に思います(笑)
大好きです。ラセター監督。PIXAR。
私も、家族も映画館でPIXAR作品の予告をチラっと観るだけで、「ゼッタイこれ、観る!」
となる家族ぐるみのPIXARファンであります。息子のDVD棚は、ジブリとPIXARだらけ(笑)。

electorocatさんも指摘されていたように、描かれるタッチとか、キャラクターそのものはだいぶ趣を異にしますが、「絵が動いてストーリーを引っ張る」「その描かれたカットの一つ一つがとても秀逸であること」という共通点をジブリとPIXAR作品にいつも感じています。

ストーリーやテーマはもちろん大切だと思います。でも瞬間瞬間に描かれているものに心を奪われてしまうこと、とにかくキャラクターや背景画までもが「動く」ことでストーリーがぐいぐい展開されていくこと。これこそが「アニメート」することだと思うし、実写映画と異なるジャンルがある意味があると思うのです。

自分達の描く「絵」を信じてる。そこが全ての始まりになってる作品群。ストーリーやテーマはそのあとについてくるもの。それがジブリであり、PIXARなのかなあ、と思ったりもします。

数あるPIXAR作品の中でも、彼が直接監督をした「トイ・ストーリー」「カーズ」は私の中では別格となっています。
おそらくelectrocatさんも感じられたと思いますが、子供たちを虜にする作品であると同時に、いやそれ以上にオッサンである我々だからこそジーンとくる大きなものを、しっかりと内包していること。とにかく泣けて仕方がない、それが機内だろうが映画館だろうが自宅のリビングだろうが、
それが大きな魅力..........なんですよね?(笑)

私は作品を通してしか、ジョン・ラセター監督を知りませんでした。でも今回の「カーズ 2騒動」(笑)ではからずも、彼のとても人懐っこい人間味あるれるキャラクターを垣間見ることが出来て本当によかったなあ、と思いました。
そんな魅力的なラセター監督に我らが3人娘が、あんな風に受け入れられるとは....。
今思い返してもあのワールドプレミアのあの日々は「奇跡」、でした。

そうなんです。もう一度観なくっちゃね。「カーズ」。「2」を観る前に、DVD観とかなくちゃ、と家族全員で言ってます(笑)。観なきゃ。
ラセター監督
宮崎監督とは、知り合って30年近いみたいです。 かなりのジブリの大ファンで千と千尋のアメリカ上映は、ラセター監督が主導で進めたらしいです。 時間があったら、ニコ動でラセターと検索してみてください。 彼の、宮崎監督ラブぶりが見れますよ。(笑)
>mtstさん
コメントありがとうございます^^

>ニヤッと笑うと口だけが動くんじゃなくてほっぺたも上に持ち上がる。

欧米人は感情表現が豊かですからその影響でしょうね。
トム&ジェリーのようなコメディだとめっちゃ面白いんですが、シリアスなものだとオーヴァーアクションなのが最初は抵抗感がありました。

>NHKで見たんだったかな、お二人は古くからの親友らしいですね。

有能な人は惹かれあうんでしょうね(*^_^*)
この流れだと、次は宮崎アニメにPerfume起用ってことも!?

>ラセター監督にも不遇な時代があったんですね。
>だからこそPerfumeの情報を調べた結果どこか重なる所があり大好きになったのかも(違うかも(笑))

ラセター監督は繊細な方でしょうから、Perfumeに同じ匂いを感じたのかも知れませんね。
いずれにしても、Perfumeの人柄は海外でも通用することがわかりました。
そしてパフュオタは海外でも同じだということも(笑)

>Carsとかを見てストーリー以外にも色んなものを感じ取り抑えきれずに嗚咽するぐらい泣いてしまう繊細な方が、よく精神的(多分)にも肉体的にもハードな仕事こなされてるな~といつも不思議に思います(笑)

でもPerfumeがいなかったら…僕は消えてしまうでしょう(笑)
>チョービギナーさん
熱いコメントをありがとうございます^^

>息子のDVD棚は、ジブリとPIXERだらけ(笑)。

うちはジブリだらけです(笑)
これからはピクサーだらけになる予定ですv(^_^)v

>「絵が動いてストーリーを引っ張る」「その描かれたカットの一つ一つがとても秀逸であること」という共通点をジブリとPIXER作品にいつも感じています。

絵の力がないと、アニメーションにも力は宿らないと思うんですよね。
創生期では、CGの使い手は絵の上手さよりも、技術的に優れていることが優先されていたと思います。
ラセター監督は、絵も上手い人だからこのような作品が作れたのだと思っているのですが…

>瞬間瞬間に描かれているものに心を奪われてしまうこと、とにかくキャラクターや背景画までもが「動く」ことでストーリーがぐいぐい展開されていくこと。

目に見えないテーマをどう視覚化するか。
実写もアニメーションも、表現手段の違いはあれど、その課題は共通だと思います。
実写の場合は役者の演技力が大きなウエイトを占めると思いますが、アニメーションンにおいて役者に代わるものがキャラクターですから、その絵や動きは作品の根幹を成しますよね。

>自分達の描く「絵」を信じてる。そこが全ての始まりになってる作品群。ストーリーやテーマはそのあとについてくるもの。それがジブリであり、PIXERなのかなあ、と思ったりもします。

両者は「衝動」を大切にしているように思います。
「描きたい」と思って描いたけど、何で描きたいと思ったのか…
その衝動の奥に大切なテーマが潜んでいるような。

>そんな魅力的なラセター監督に我らが3人娘が、あんな風に受け入れられるとは....。
>今思い返してもあのワールドプレミアのあの日々は「奇跡」、でした。

Perfumeを追いかけていると、素晴らしいものがたくさん見えてきますね(^_-)
>パフュ男さん
コメントありがとうございます^^

>千と千尋のアメリカ上映は、ラセター監督が主導で進めたらしいです。

これは聞いたことがあります。
でももっと知りたくなりました(^^)

>時間があったら、ニコ動でラセターと検索してみてください。彼の、宮崎監督ラブぶりが見れますよ。(笑)

おおお!
情報をありがとうございます(^^)/
時間を見つけて漁りたいと思います。
ラセター監督がナウシカのコスプレしてたり…はないですよね(笑)

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