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夏の終り

※今回はPerfumeの話ではありません。
    若かりし日の、猫も食わんつまらん話です。



昨日の東京は豪雨でした。
ゲリラ豪雨とか夕立ではなく、激しく長く続く雨。
そして気温が一気に下がりました。

ひんやりとした夜の帰り道。
少しだけ遠回りしたくなって、公園の横をゆっくり歩きました。
思わず口ずさんだのはオフコースの『夏の終り』でした。

あ、また…

こんな涼しい夏の日には、いつもあの疑問が蘇ります。


彼女が僕に仕向けたのか?


妻と僕は高校2年の時に同じクラスでした。
その頃はまだ付き合ってはおらず、男女6人の仲良しグループのメンバーとしてよく一緒に遊んでいました。
僕は、控え目で少し天然な妻のことがかわいくて仕方ありませんでした。
でも実は、グループ内にもう一人気になっている子がいたんです。

彼女は、笑い上戸のとても明るい子で、僕に好意を寄せてくれているのは明白でした。
絵が上手い子で、よくかわいいイラスト付きのメモや手紙をくれました。
手紙の内容は、好きな本、好きな絵、好きなアニメ、好きな歌…
趣味もよく合い、お互いが紹介するものは、必ず双方が好きになりました。

僕のバンドのライヴにも必ず来てくれました。
音楽祭の実行委員長を務めた時は、彼女は副委員長に立候補し、音楽祭の在り方について音楽の教師と口論を繰り返す僕を、彼女は仲間の声を集めて力強く支えてくれました。

「付き合おうよ」って言えば、いつでもそうなるような気はしていました。

でも…
彼女に好かれている状況が心地良いだけで、僕が本当に好きなのは今の妻の方なんじゃないか?
そんな声がいつも頭から離れませんでした。
彼女の方からも、友人としての距離を縮めるようなことはありませんでした。



3年の夏休み、彼女がオフコースのアルバムを貸してくれました。

「『夏の終り』がいいよ」と言いながら…

美しいコーラスで始まる、切ないメロディと歌詞。
ミディアムテンポの落ち着いた情緒の中に、強い意志が見え隠れする。
相手への想いを残したまま別れる歌…





♪あきらめないで うたうことだけは
 誰にでも朝は訪れるから

♪誰かをあなたが愛しているとしたら
 あゝ 時はさらさら流れているよ


僕には、この歌が彼女からのメッセージのように聞こえました。

「好きだし、応援してるよ!でも、私たちはきっとうまくいかないよね…」

夏休みの間、この曲を何度も繰り返し聴きました。
そして、彼女と距離を置くことを決心したのです。

2学期になると校内は受験一色となり、仲良しグループで遊ぶこともなくなりました。
彼女とは、そのままぎこちなさを残しながら卒業を迎え、接点はなくなっていきました。



妻とはその4年後に再会し、付き合うことになりました。
後で考えると、あの夏の日の決心があったから、妻に対して素直になれた気がします。

僕にそう仕向けたのは彼女なのか?
彼女は僕の気持ちを知っていたのか?
あの歌が彼女からのメッセージだと感じたのは、そんな彼女の気持ちに僕が気づいていたからなのか…


♪そっとそこにそのままで かすかにかがやくべきもの
 決してもういちど この手で触れてはいけないもの


これが「触れてはいけないもの」なのか?
彼女は、未来の僕の心情までも見通してこの曲を聴かせたのだろうか?



こんな日には、少し時間をかけて家に帰りたくなる。
涼しい日が多かった、あの高校3年の夏休みを思い出すから…

公園からは、コオロギの声がしてきました。

僕は、秋の気配を感じ、さらに切なくなるのでした。




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(2001/11/28)
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コメント

いい曲です。
その女性の方はとても優しい方ですね。
猫さんの今の奥様への気持ちにを知っていたのでしょう。

何か切なくて涙がでました。
素敵ですね。
お久しぶりです。
最近やたらと忙しくてなかなかブログを更新できないのですが
皆さんのブログは拝見しています。

本当に素敵な方ですね(*゚v゚*)
読んでてすごく温かい気持ちになり、そして切なくなりました。

僕も今、勉強や、友達や恋愛など人間関係がなかなか上手くいかなくて
考えすぎだとは思うのですが、「もしこのままずっとこんな状態が続いてしまったら....」と考えると違った意味ですごく切なくなります。
でも、めげずに頑張りたいと思います。

ごめんなさい。かなり私事になってしまいました(・・;)
ブログは時間が出来た時にまた更新しようと思います(*^-^)
>ぱひゅろ~たさん
コメントありがとうございます^^

>その女性の方はとても優しい方ですね。
>猫さんの今の奥様への気持ちにを知っていたのでしょう。

その人は妻の親友でもあるので、今も交流があります。
お互い幸せになっていますので、いい関係です。
あの時の話は、一生確認することはないでしょう。
というか、そっとしとかなきゃいけないことなんでしょうね。
>スイカさん
コメントありがとうございます^^
お久しぶりです(^^)/

>読んでてすごく温かい気持ちになり、そして切なくなりました。

これが、あの時の彼女の一番の方法だったんでしょうね。
想い出を、一番美しい形で、いつまでも心に刻み込む方法。
とても大人な女性ですよね。
今でも子供な僕は、恥ずかしくなりますよ(笑)

>考えすぎだとは思うのですが、「もしこのままずっとこんな状態が続いてしまったら....」と考えると違った意味ですごく切なくなります。

登山に行くと、低いうちは頻繁に景色や草花を眺めます。
でも、高くなってくると、時には仲間と話もせずに黙々と足元だけを見て登ります。
どっちも大切なんだと思うんですよね~
その時その時に正直に、真摯に生きていきましょう!
と僕に言われても何の説得力もないのあった~( ̄∀ ̄;)
続き待ってます
次回は、4年後に再会して奥様と付き合うことになったエピソードですね(*^^*)
これだけ感動させといて、させ逃げするつもりなんてないですよねぇ~(´・_・`)

「たら」、「れば」はスポーツの世界等では禁句ですが、どうしても「たら」とか「れば」に耽っちゃう時ってありますよね。その是非は別として。男のほうがロマンチストですしね^^
僕は暗い青春を過ごしていたので(笑)、猫さんのような甘酸っぱくもほろ苦い青春を見ると羨ましいですil||li(A´・ω・)
男女6人の仲良しグループですって!
そんなものが本当にこの世に存在したなんて・・・
runrunさん同様、暗い高校時代を過ごした者としては、
この記事のエピソードのひとつひとつが眩しくてしかたないです。

なーに、ボクのモテキはこれからさ。
フフ、フフフ・・・アハ、アハハハハハハハハハハ(←壊れた 笑)
こんなのドラマですね。
こんな甘い世界が現実にある訳がありません。
だって「共学」とは名ばかりの夏場はパンイチで授業を受ける人も居た工業高校だったんですもの(笑)
フフ、フフフ・・・アハ、アハハハハハハハハハハ(←壊れたその2 笑)

え~、ここからはマジメに。
曲も聴かせて頂きました。
完全な想像ですが、この女性にとってこの曲が最後の「懸け」だったんじゃないですかね。
これでダメなら仕方が無いっていう…。
自分はそんな気がします。まぁ男として(それも独身中年)の意見ですけども。

でもこういうエピソ-ドを読ませて頂くとPPPHIVEさん夫妻もそうですが「赤い糸」を感じます。
自分はいい加減たぐり寄せるのもメンドクサクなってるんですが(笑)
未だに相手の小指が見えて来ないんですが。
どうすれば良いですかelectrocatさん。
たぐり寄せ続けた赤い糸は結構な山積みになってますが…(苦笑)
>runrun1006さん
コメントありがとうございます^^

>これだけ感動させといて、させ逃げするつもりなんてないですよねぇ~(´・_・`)

今年の1月に続編の方を先に記事にしていますので、この記事は今回は遡ってるんです。
スターウォーズ方式です(笑)
一番最後にリンクしてあるのが続編ですので、よろしかったらどうぞ。
ハジュカシイですが(//∀//)

>どうしても「たら」とか「れば」に耽っちゃう時ってありますよね。

そんなに鱈とレバーがお好きなんですか(◎-◎;)



いやいや…
僕は自称「妄想家」です。
妄想家にとって「たら」「れば」は大切なスキルです(笑)
でも、自分に現実に起きたことはあまり「たら」「れば」で考えないようにしていますよ。

>男のほうがロマンチストですしね^^

女性のご意見を伺わないとニャンとも言えませんが、女性の方が現実的だとは思います。
runちゃんはキモンチストですが(笑)

>僕は暗い青春を過ごしていたので(笑)

どう暗いのかわかりませんが、今はその反動が開花しているわけですね( ̄∀ ̄;)
>ロボトリアさん
コメントありがとうございます^^

>男女6人の仲良しグループですって!
>そんなものが本当にこの世に存在したなんて・・・

当時は、高校生でラブラブなカップルの方が僕には信じられませんでしたよ(^^;)
こんなグループがあったのは、シャイだったからだと思っています。

>なーに、ボクのモテキはこれからさ。
>フフ、フフフ・・・アハ、アハハハハハハハハハハ(←壊れた 笑)

そこで壊れますか(笑)
ロボッチさんのブログは女性に人気あるようですから、今がモテキなんじゃないでしょうか^^
>mtstさん
コメントありがとうございます^^

>フフ、フフフ・・・アハ、アハハハハハハハハハハ(←壊れたその2 笑)

mtstさんまでなんで壊れてるんですか(◎-◎;)
mtstさんにはmtstさんのいい思い出があるでしょうに。。

>完全な想像ですが、この女性にとってこの曲が最後の「懸け」だったんじゃないですかね。
>これでダメなら仕方が無いっていう…。

それを言っちゃいましたか(笑)
そう考えると、僕はひどいヤツですね(T_T)
でも、自分に正直になったのは結果的によかったと思います。

>どうすれば良いですかelectrocatさん。
>たぐり寄せ続けた赤い糸は結構な山積みになってますが…(苦笑)

そう聞かれても(^^;)
でも、パフュと結婚できる可能性があるのは裏山です。←あるのか?
山積みの赤い糸を編んで作ったTシャツに、例のロゴをプリントしてのっちに贈りましょう(笑)
あ~、すみません。
>それを言っちゃいましたか(笑)
>そう考えると、僕はひどいヤツですね(T_T)
あとで読むとあんまり良い書き方ではなかったです。
気分を害されたとしたら申し訳無いです。
高校3年間で同世代の女子と話した記憶が無い暗黒の青春時代でしたから(笑)
その辺の感覚が分かってないのでスミマセンです。

>山積みの赤い糸を編んで作ったTシャツに、例のロゴをプリントしてのっちに贈りましょう(笑)
のっちさんが不幸になっては困るのでそれは出来ません。
てか、送った箱の隙間から負のオーラが漂ってそうですね(笑)
>mtstさん
あ、どうぞお気になさらず(^^)
過去の話ですから。

>高校3年間で同世代の女子と話した記憶が無い暗黒の青春時代でしたから(笑)

僕も男子校に行く可能性があったんですが、試験に行った時の殺伐とした雰囲気に寂しさを覚えてやめました(笑)
ので、何となくわかる気がします。。

>てか、送った箱の隙間から負のオーラが漂ってそうですね(笑)

ふっ( ̄∀ ̄)

のっちなら負のオーラも封印してくれますよ!

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