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リスナーをよそに

音楽とは?

そんな禅問答みたいな質問をされたらどうしましょう(笑)
実際、この答えは幾通りもあるのでしょうね。
一言で答えるには、音楽の「カタチ」はあまりにも豊富ですから。
前提や切り口をいくつも準備して定義づけしなければなりません。

でも、そんな音楽の「はじまり」はひとつなのだろうと想像できます。

気分の抑揚に合わせて、声や音を出したくなる衝動。
目に見えない「感情」を表現し、共有できる喜び。
そんな音楽の根っこは今でも変わらないのだと思います。

音楽を取り巻く環境で、もっとも大きな変化は「リスナー」の誕生だと思います。

リスナーの音楽の楽しみ方はさまざまです。
特定のジャンルやアーティストばかり聴く人もいれば、横断的に幅広く聴く人もいる。
家で聴く人、ライヴで聴く人、聴くより身体を動かす人(笑)
いずれにしても、出来上がった音楽を楽しむのがリスナーです。

リスナーは、自分がなぜその音楽を好きなのかが気になります。

ジャンルなのか。
曲の展開に煽られるからなのか。
コード進行がツボだからなのか。
アレンジの巧みさにのめり込むからなのか。
歌詞の世界観に心が開くからなのか。
音の種類や質に発見があるからなのか。
滲み出る精神性に共感するからなのか。

自分が好きなものへの関心。
それは言い替えると、自分自身への関心に他なりません。
中には「自分が好きなものはこうあるべきだ」と自分を納得させたい人もいるでしょう(笑)

要するに、リスナーは自分の事情で「音楽を楽しんでいる」のです。


一方、音楽を作る人や演奏する人はどうなのでしょうか。

それを考えながら、昨年のサンレコ11月号の坂本龍一(以下教授)と中田ヤスタカ(以下ヤスタカ)の
対談を読むと面白いですね。
音楽の多くの垣根を取り払い、融合させてきた教授。
そんな彼が自分を客観視した時「音楽制作はどろんこ遊びみないなもの」と笑います。
音楽は、音を楽しんだ結果だと言っているようです。

対するヤスタカは・・・
教授からの音楽に関する質問に対して、ことごとく斜めから返答していきます(笑)

※S:坂本龍一、Y:中田ヤスタカ、Q:サンレコからの質問

S「DJのときは自分の曲もかける?」
Y「人の曲も結構かけています」

S「他人の曲はどんなものを聴くんですか?」
Y「今は民族音楽ばっかり聴いています」

Q「例えばどんな民族音楽を聴いているのですか?」
Y「世界中のものですね」

S「クラシックは聴く?」
Y「聴きますけど、万遍なく勉強している感じで。クラシック以前の古楽みたいなものも好きで・・・」


まるで喧嘩を売っているような受け応えです(笑)
彼は質問の意図を解っていながら、そこに意味を感じなかったのでしょうね。
ジャンルも、アーティストも関係ない。
彼はインスピレーションを掻き立てる「音」を追い求めて、大海原を航海しているんです。

ある程度見極めている教授と対比されるヤスタカの貪欲さ。
対照的なようで、実は二人の中にある「音を楽しむ」姿勢は何ら変わらない。
教授はヤスタカの中に若き日の自分を見つけて、かわいくて仕方なかっただろうと思います。

この対談の中で、ヤスタカは歌詞についてもこう言っています。
「音の響きのためだけに作詞をしている感じ」
それはPerfumeやきゃりーの曲から感じられますね。

plastic smile
see new world
ツンデレーション
ワンルーム・ディスコ
ぷるぷるつんつん
つけまつける
ファッションモンスター
ふりそでーしょん

こういったワードは、言葉の意味ではなく「音」で選んでいると思われます。
教授が「好きな音色で弾いていると曲がすぐにできちゃう・・・」と言うのと同じですね。
言葉の響き(音)から歌詞ができていく。


リスナーの自分勝手なこじつけをよそに、無邪気に音を楽しむ二人。
小室哲也のことは「スゴイ」と言いながら異人種だと思っている(笑)

還暦を迎えた教授が、ヤスタカに伝えようとしていることは・・・

「音を楽しむこと」を諦めないでほしい!

太古から受け継がれた健全なDNAを次の世代へも伝えてもらいたい。


音を楽しむのが「音楽」なのだから。





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コメント

なんか…
以前に、こんな話を妄想したような気がする…(憶えていてくださるかしらん)(笑
>セラミックおじさん
コメントありがとうございます^^

>以前に、こんな話を妄想したような気がする…(憶えていてくださるかしらん)(笑

すみません。
覚えていません(><)
ぜひURLを教えてください。

でも、同じような妄想は尽きませんね(笑)
音楽とは?
音楽とは?とは結構重いですね。リスナーとしてなら
ジョブズのポケットに1000曲入れるイノベーションがなければ、未だにPerfumeのリスナーになっていなかったかもしれません。
20年近くも音楽と無縁の生活を送っていたので。
私の昔の友人は「リズムに救われたいんだ」と言っていました。
そこまで音楽が切実ではなかった私はミスチル、尾崎豊、宇多田 ヒカルを横目に見ながら特にCDを買う訳でもなく、PerfumeをTSUTAYAで借りて、なんとなく気にかかりながら、まともに聞きもせずにすごしていました。
そんな私がPerfumeのCD、DVDを殆どもつようになったのは、何故なのだろと思います。
繰り返し聞けば聞くほど、Youtubeを見れば見るほど、良くなってくるPerfumeの魔術。
中田氏も、MIKIKOさんも、Perfumeの3人も、関わっているスタッフも、オーディエンスも、ただ聞いているリスナーも、いつか皆楽しく無邪気になれるこのスパイラル。
その秘密がわからないからこそ次のPerfumeが聞きたくなり、見たくなるのでしょうか。
Enjoy!
>ノッチ森永さん
コメントありがとうございます^^

>音楽とは?とは結構重いですね。

そうなんです。
僕には手に負えませんので、その質問には答えていないんです(笑)
ただ、元々の音楽はこうなんだろうという想像はさせてもらいました。
そして、それが今でも根っこなのだということも(^^)/
僕はプレイヤー志向なので、少し解る気がするんです。

>ジョブズのポケットに1000曲入れるイノベーションがなければ、未だにPerfumeのリスナーになっていなかったかもしれません。

ジョブズに感謝ですね~(*^_^*)
そして環境は大切ですよね。
環境=機会とも捉えられますが、教授とヤスタカが言っていたように、環境が音楽を作るという考え方に共感します。
同じ音楽も聴く環境によって違うものになってしまう。
反響の仕方、ノイズの入り方、オーディエンスの熱・・・
Perfumeがライヴにこだわるのは、そうやって毎回違う音を作る楽しさを知っているからなんですよね。

>そんな私がPerfumeのCD、DVDを殆どもつようになったのは、何故なのだろと思います。

彼女たちは演者でありながら、指揮者であり、クリエイターでもあると思います。
オーディエンスを引き付け、一緒になって創造的な空間を仕上げる能力はピカイチですから!
ノッチ森永さんがすっかりハマってしまった理由は、よくわかる気がするのですが(笑)
勝手ながら
引用させてもらいました。
状況は、少々長いですが現物をご覧ください。

音楽は国境も人種も部族も宗教も越えられるのに・・・
>スーさん
コメントありがとうございます^^

>引用させてもらいました。

記事読みました。
明日になっちゃいますがコメ入れますね(^^)/

>音楽は国境も人種も部族も宗教も越えられるのに・・・

あれ?Perfumeは宗教じゃなかったっけ?(笑)

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